西武のドラフト1位松本航投手(22=日体大)が、三振量産で対外試合デビューした。

26日「みやざきベースボールゲームズ」の韓国・斗山戦で3番手として7回に登板。最速148キロの直球にカットボールがさえ、3回2安打で6三振を奪った。開幕ローテーション入りを確実とした。

2日前へスライド登板にも動じなかった。本来は28日オリックス戦でデビュー予定も、雨予報で繰り上がった。「自分のパフォーマンスを出すことが第一」と決めた。最初の打者を3球三振に仕留めると、9番打者に初球の直球で初安打を浴びた。ここから変化球を交え出した。1、2番をカットボールで連続三振。8回に2、9回も1個を追加し合計6三振。自己採点は60点だが「指にかかった直球は良かった。真っすぐで空振りとファウルが取れるのはいい」と振り返った。

プロの洗礼も浴びた。9回、代走から出場した180センチ、68キロと細身の選手に初の被本塁打。カウント2-0で「甘く入った球は簡単に打たれる。カウントを取りにいった」と反省した。辻監督は「森が『すいません。(打者に)力がないと思って真ん中に構えました』と言っていた」と笑いながらも「試合で十分使える。先発としてローテを組んでいく」。早くも力を認めた。【斎藤直樹】

▽西武小野投手コーチ(松本航に)「上々だと思う。これから中6日のローテーションでどう体をつくるか、ブルペンにいつ入るかを決めていく」

▽西武森(松本航について)「コントロールもキレもあった。カットもスライダーも安定していた。(本塁打は)代走から出てきたきゃしゃな打者で、四球より安打でいいと思った。僕の配球ミスです」