DeNA浜口遥大投手(23)が、開幕ローテーションの一角として及第点の結果を残した。先月21日以来の実戦に先発登板。5回を5安打3四球3失点で投げきった。

強風に加え、慣れない地方球場のマウンド。序盤から制球に苦しみ94球を要したが、最速は前回を3キロ上回る144キロをマーク。「(予定の5回を)投げ切れたのは良かった。ボール自体は悪くないので、もっと精度を上げていきたい」と冷静に自己分析。ラミレス監督も「荒れていて球数は多かったけど、スピードは最後まで落ちなかったね」とまずまずの評価だった。

「左腕王国」の一員として何とか踏みとどまった。侍ジャパンでも好投した今永が開幕投手候補筆頭となるが、過去2年連続で開幕投手を務めた石田が左肘の張りで開幕絶望。昨季新人王の東も調整が遅れている、苦しい状況だ。1年目に10勝を挙げた浜口だが、昨季は制球難に苦しみ4勝に終わっただけに、今季にかける思いは強い。「信頼を得ていかなければいけない。何をすべきか自覚を持ってやっていきたい」。開幕まで約2週間。きっちり精度を高めていく。【鈴木正章】