中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が、1軍実戦で初安打を放った。「2番遊撃」で先発し、西武今井の150キロを捉え、左中間を破った。

16年夏の甲子園で作新学園のエースとして優勝した右腕と、18年に甲子園春夏連覇したルーキーの「甲子園V対決」として注目され、その後は見逃し三振と投ゴロ。根尾は8回に無死一、二塁と初めて得点機で打席に入ったが、ヒースの前に空振り三振だった。4打数1安打で、守備では9回に併殺を完成させた。

「少しほっとしている。次の試合は勝てるよう準備していきたい。(8回は)三振に終わったし、次は絶対に打ちたい。反省して練習したい。(9回の)ゲッツーもシングル(併殺崩れ)で終わったのもあってさばけてなかった」

 

▼第1打席(1回裏1死走者なし、投手は今井)初球150キロの直球を見送り、カウント1-0からの2球目。150キロの直球を振り抜くと、打球は三遊間を抜けた。1軍実戦での初安打をマークした。次打者大島が三振した際に今井が暴投。その間をつき二進した。

▼守備機会1(3回表1死走者なし)源田のゴロを正面で捕球、一塁へショートバウンドさせながらも遊ゴロを完成。

▼第2打席(4回裏無死走者なし、投手は今井)初球147キロの直球を見送った後、スライダーで2球連続見逃しストライク。カウント1-2からの4球目、148キロの内角への直球を見逃して三振。

▼守備機会2(5回表1死二塁)源田の三遊間へのゴロを走りながらキャッチ。ジャンピングスローで遊ゴロを完成。歓声を浴びる。

▼第3打席(6回裏1死走者なし)初球137キロの変化球を見送り、カウント1-0からの2球目、126キロのスライダーに手を出し、投ゴロに倒れる。

▼第4打席(8回裏無死一、二塁、投手はヒース)大阪桐蔭の先輩平田が遊撃内野安打で広がったチャンス、根尾のコールに観客も盛り上がった。西武の守護神ヒースの初球、2球目を空振り、カウント1-2での5球目、150キロの直球を空振りして三振。

▼守備機会3(9回表無死一塁)愛斗のゴロを捕球、二塁・亀沢にトスして、封殺は完成したが、亀沢から一塁への送球は間に合わず、併殺は完成できず。

▼守備機会4(9回表1死一、二塁)佐藤の強いゴロを正面で捕球、遊-二-一の1軍実戦で初の併殺を決めた。ベンチに戻る際に亀沢から頭をポンとたたかれ祝福を受ける。

<先発メンバー>

【中日】

1番(右)平田

 

2番(遊)根尾

 

3番(中)大島

 

4番(一)ビシエド

 

5番(左)アルモンテ

 

6番(三)福田

 

7番(二)堂上

 

8番(捕)大野奨

 

9番(指)井領

 

先発投手 柳

 

【西武】

1番(中)金子侑

 

2番(遊)源田

 

3番(指)秋山

 

4番(捕)森

 

5番(二)外崎

 

6番(左)栗山

 

7番(右)愛斗

 

8番(一)呉

 

9番(三)佐藤

 

先発投手 今井