巨人宮本和知投手総合コーチ(55)が、勝利の方程式の成熟具合を、独特の言葉遣いで表現した。

先発の畠が5回2/3を2失点にまとめ、6回2死から2番手戸根がワンポイントリリーフ。7回は前日に続いて吉川光が登板し、1イニングを無失点に抑えた。

1点リードの8回は桜井がマウンドへ。鈴木、バティスタに連打と暴投で無死一、三塁とピンチを招き、中川へスイッチ。3年目左腕は併殺打の間の1点にしのぎ、直後の勝ち越し打へと流れを引き寄せた。

最後は守護神クックが2奪三振無失点で締め2戦連続セーブ。うまくはまった継投で、V3王者から連勝した。

この日救援登板した5投手に加え、広島との開幕3連戦では宮国、大江もシーズン初登板を経験。宮本コーチは「勝利の方程式というのは大きい、広い方がいい。クックの傘下には、いっぱい枝が生えてる感じ。いろんなところからクックに渡せるような、広い、3車線、4車線ぐらいのところを描いている」と1つのパターンに縛らず、好不調、相手打者の並び、状態などによってさまざまな可能性を広げたいと話した。

さらに「(8回は)今日は桜井が行って、でも何かあったら中川行くよと。昨日は卵の殻がグッと割れた感じだけど、今日はパカッと開いたかな。元気な赤ちゃんが誕生したかな、というぐらいです。まあピヨピヨを成熟させないといけないからね、ちゃんとしたニワトリさんに。コケコッコーって叫ぶまでは、まだあれかもしれないけど。『ピヨピヨ方程式』が、これからですね」と“宮本節”で、若手投手がそろう救援陣の奮起に期待を込めた。