ソフトバンク千賀滉大投手は自己最多14奪三振の粘投も実らず、開幕3戦目も今季初勝利はならなかった。

4回までに2点を先行され、6回に味方が同点とした。7回はピンチを背負うも、工藤監督は「自分で白黒付けるということを言っていた。何があってもいかせようと思っていた」と右腕に託した。2死満塁では、渾身(こんしん)の154キロで銀次を左飛。6四球で自己最多143球を要したものの、7回2失点で試合を作りはした。千賀は「先に点を与えてしまったのがすべて。もう少し何とかしたかった」と責任を背負った。

試合中は気温10度を下回る寒さ。千賀にとって「4月の仙台」は鬼門だった。17年は4回7失点、昨年は4回途中6失点と炎上していたが、違う姿は示した。工藤監督は千賀の執念に「何とか勝たせてあげたかった。残念です」と唇をかんだ。