ラグビー元日本代表で釜石シーウェイブスの桜庭吉彦GM(52)が始球式を行った。

秋田工高2年時に体格を生かしてラグビーに転向するまで、投手を務めていた元高校球児。「36年ぶりにボールを握りました。ちょっと肩に力が入ってしまった」という投球は惜しくもショートバウンドとなったが「ラグビーとは違った(球場の)雰囲気を感じることができました」と笑顔で振り返った。

「がんばろう東北デー」として開催された試合での登板に、震災からの復興への祈り、9月に開幕するラグビーW杯成功への願いを込めた。

岩手・釜石市では、釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムがW杯会場の1つとなる。「開催都市の中で規模は最も小さいくらいだと思いますが、住んでいる人の温かさと思いやり、おもてなしの心によって、自然体で関われる大会になってくれれば」と話した。