阪神青柳が今季最長の7回を投げて5安打無失点と好投した。序盤からテンポよくボールを投げ込み、強力ヤクルト打線を料理。3回には自身の悪送球から1死一、三塁の場面を招いたが、「ミスをしても次という野球を(昨年の)ファームで教わったので」。山田哲を低めのスライダーで三塁併殺に仕留めて最大の危機を脱出した。

「2回以降はランナーを背負う投球になってしまいましたが、梅野さんのリードと、野手の方々の守備に助けてもらい、なんとか粘ってゼロで抑えることができた」。走者を許しても大崩れすることなく、6回、7回は3者凡退で中継ぎにバトンタッチした。

ただ、好投も今季初勝利はお預けになった。2点リードの8回に中継ぎ陣が同点に追いつかれ、白星が消えた。開幕から3試合、計18イニングを投げて味方の援護点は2点と不運な面もある。それでも青柳は「僕の勝ちはまた次に取れればいいんで」と前向き。防御率は2・50で西に次いでチーム2位。この日、ガルシアが再調整のため出場選手登録を抹消されたが、青柳は週明けカードで存在感を示してきた。今季最多111球を投げたが、これについても「自分の中ではもう少しいけたかなと思うけど、打順の巡りもあるので」と頼もしかった。【桝井聡】