勝利の音色を打ち鳴らす。楽天生命パーク宮城に“世界一”の援軍がやってきた。胴回り3メートル、重量1トン。

北秋田地方の「綴子(つづれこ)大太鼓」が26日、右翼席後方の「スマイルグリコパーク」に設置された。

「ドン! ドン!」と出陣を告げる爆音が球場内に響き渡った。今季から始まった腕を上下に振る新応援「ウイニングイーグル」の「オォ~オォ~オォ~」のかけ声に合わせて、太鼓が打たれた。打面は直径2・47メートルの国産牛の1枚皮張られており、成人男性の身長をはるかに超える。持ち込まれたのは三番太鼓だが、一番太鼓はギネス認定をされた世界一の太鼓だ。約700年続く伝統の北秋田地方の夏祭りで用いられる名産品。今回は場内演出を盛り上げるために、仙台へとやってきた。

川田ボールパーク本部長は「応援も新しくなり、大太鼓を使った演出ができないかと話をしていた。東北の球団として地域創世のPRにつなげられたら」と導入の理由を説明。1回の攻撃前の演出などに使われるが、運用しながら用途を広げる見込み。27日のロッテ戦から打ち鳴らされ、5月26日まで勝利の武運を高めていく。【島根純】