慶大が柳町達内野手(4年=慶応)の勝ち越し3ランを含む3安打の活躍で、法大に粘り勝ち。慶大は2勝1敗で勝ち点2を挙げた。

法大・安田の3試合連続となる本塁打で1-4とリードされていた慶応だったが、5回裏、正木智也(2年=慶応)の中越え2点本塁打などで同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。6回裏には、柳町達内野手(4年=慶応)が1死一、三塁から真っすぐを引っ張り右翼スタンドへ。値千金の勝ち越し弾となった。

「思い切り振って手応えがよかった。よく飛んでくれました」。

歴史ある東京6大学野球、平成最後の本塁打を飾った。

柳町は、通算95安打とした。ここまで5試合を戦い、打率はリーグ1位の5割5分9厘。その好調の秘訣(ひけつ)がパワーアップしたことだ。昨秋、打率2割5分9厘と結果を残すことができず、冬はパワーアップを課題にウエートトレーニングを強化した。チーム全員で取り組むウエートメニュー以外に、主力選手6名で「第1寮ボディビル部」を結成。ウエートトレーニングに詳しい津留崎大成投手(4年=慶応)がそれぞれにメニュー作成し、週5日約1時間、取り組んだ。

「柳町は、体が細いので基礎系のメニューを多くしました。この冬で体が大きくなって春から打球が飛ぶようになりましたね」と、津留崎も評価。今日の本塁打に柳町は「今までで一番飛んだと思います。ウエートの効果はめちゃめちゃあった。肩周りも強くなりました」と、手応えを実感している。

100安打達成まであと5本と迫った。「(100安打は)できるだけ早く達成できるようにいっぱい打ちたい。そして、絶対に優勝したいです」と、力を込めた。【保坂淑子】