阪神近本光司外野手が、8回に中前打を放ち、10試合連続安打をマークした。

阪神新人の連続試合安打は01年の赤星が12試合、続いて98年坪井、16年高山が10試合を記録。歴代のヒットマンに近本も並んだが「連続安打はあまり気にしていない。ずっとヒットが続くわけではないので。ここぞの場面で1本出たら良いと思います」と力を込めた。新人がトップバッターを任され、打率は3割1分3厘をマーク。もし近本がいなかったら…。そう考えるのが怖いほどの活躍だ。

さらに武器である走力を最大限に発揮した。8回の場面だ。2死一塁で2番糸原の右前打で一気に三塁を狙うと、送球がそれる間に本塁生還を果たした。「相手のポジショニングを見て行けると判断して行きました。それが点につながったのがよかったです」

持ち前の俊足と状況判断の良さで、先発青柳に貴重な追加点をプレゼント。矢野監督も「(打席は)ファウルで粘って、相手のエラーで点が入った。ポイント、ポイントで近本は持ち味を出してくれている。ラッキーだけど近本らしいことをやっての得点。価値はすごくある」とドラフト1位ルーキーを絶賛した。【真柴健】