楽天が令和の幕開けとともに動いて連敗を5で止めた。昨季途中から131試合連続スタメンだった新人王の田中がベンチスタート。

オコエを中堅に回し、指名打者起用がほとんどだったブラッシュを右翼に入れた。平石監督は「(田中)和基の内容があまり良くなかった。ズルズルいってほしくない。1度、頭をリフレッシュさせたかった」と意図を明かした。

ブラッシュが先制打を含む2打席連続適時打、オコエは3打点をマーク。苦しんできた銀次も4月4日以来の猛打賞を記録した。この日14安打だった打線は、5連敗中も全て2ケタ安打。1つの変化がつながりを生んだ。2回、頭部付近に死球を受けたウィーラーが一瞬エキサイトする様子を見せると、全員がベンチを飛び出した。「みんなが闘う姿勢を見せてくれてうれしかった。あれが今年の一体感の証し。(次の打席から)恐怖心はなかった」。そう語ったウィーラーも、仲間への感謝を2本の適時打で表現した。投手陣も今季初のゼロ封とガッチリかみ合い、首位攻防3連戦の先手を取った。【亀山泰宏】