日本ハム加藤貴之投手が大量援護に応える快投で、今季初勝利を挙げた。

通常の先発投手として4回2死まではパーフェクト投球。5回に中村にソロ本塁打を浴びたが、今季最長イニングを今季最多80球で1安打1失点にまとめた。今季はショート・スターターや第2先発、中継ぎなど多彩な役回りをこなしてきた。「勝ちが付くのはうれしい。チームが勝つためにやるだけ」と笑顔を見せた。

難しい調整の中で、さまざまな役回りができるのも加藤の強みだ。首脳陣の期待に応えてくれた左腕に、栗山監督は「チームのためにやり尽くしますと言ってくれている。今日は『加藤さまさま』」と最上級の褒め言葉を贈った。投手起用の新戦術を採用できるのも、器用で献身的な加藤がいてきこそ。謙虚に自分の仕事を全うしているサウスポーに、待望の白星が舞い込んだ。