巨人の上原浩治投手(44)が20日、都内のホテルで会見をし、現役引退を表明した。球界から惜しむ声が相次いだ。

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▽西武内海「引退されると聞いて正直ビックリしています。巨人に入った時からエースとして活躍をされていましたので、ずっとあこがれの存在でしたし、その背中を見て僕もエースになりたいと思っていました。昨年は同じユニホームを着ることができてうれしかったです。僕もライオンズに移籍して、上原さんに活躍をする姿を見せたいと思っていました。あらためて今シーズンは、西武第二球場やジャイアンツ球場でお会いし、上原さんの頑張っている姿を見ていたのでびっくりです。上原さんには復活してほしいと思っていましたが、現役生活、本当にお疲れさまでした」

▽西武松井2軍監督「正直びっくりしました。ただ、本人の選択なので本当にお疲れさまでしたと言いたいです。同い年として、良きライバルであり、良き仲間であり、良い刺激をもらいながらやってきました。99年、西武ドームのオールスターゲームで初めて対戦(空振り三振)しましたが、その時それまで対戦した投手の中で一番速い投手だと思いました。僕はNO.1の投手だと思っていますし、機会はなかなかありませんでしたが、対決をするのがいつも楽しみでした」

▽ソフトバンク工藤監督(巨人に移籍した00年から7シーズン一緒にプレー)「知らないことがあったらよく聞きにきていた。一緒に食事に行って野球の話もした。米国でやれたのは気持ち、体の強さ、向上心があったから。僕は(米国へ)行けなかったので励みになった。巨人で一緒にやって誇りに思う。解説者時代に米国へ行くと13個年齢が違うのに向こうでは僕のことを『キミちゃん』って呼んでいた。(100勝100セーブ100ホールドは)いろんなポジションで活躍しないといけない。すごいという言葉で表すには申し訳ないくらいの数字」

▽ロッテ井口監督「同年代でずっと頑張ってきた選手なんで、シーズン途中っていうのは残念ですけど、一緒にご飯食べたりする仲なんで、そういう意味ではお疲れさんと。これからは違う意味の野球人生だと思うので、いい後輩を育ててほしいなって思います」

▽ロッテ福浦「上原がルーキーの時にオープン戦で初対戦しましたが、ストレートがめちゃくちゃ速かった事を覚えています。日本でもメジャーでも素晴らしい成績を残しましたし、同学年でここまでやって来られて、最後に対戦(3日イースタン・リーグで右飛)できて本当に良かったなと思っています。本当にお疲れさまでした」

▽中日松坂大輔投手 「事前にわざわざ(引退の)連絡をいただいていた。そこで僕の思いは伝えました。やっぱり寂しいですと、上原さんに伝えた。最後は長い間、お疲れさまでしたと伝えました。同じ年にプロ入りして、ボクの中で特別なピッチャーでした。常に頭の中で意識してきた投手。タイプは全然違いますけど、上原さんのいいところを見ながら、ボクにないものなので、うらやましいと見てきた。寂しいですけど、いまは長い間お疲れさまでした。体のこともあるので、ゆっくり休んで下さい」

▽ヤクルト小川(オフに上原と自主トレ)「一緒に過ごせた時間は宝。上原さんの分もじゃないけど、たくさん投げてたくさん走って、頑張りたい」

▽ヤクルト石井弘投手コーチ(04年アテネ五輪でチームメート)「先発でもクローザーでも、メジャーでも活躍して日本人に勇気を与えてくれた。(ブルペンでは)オンとオフの切り替えがすごかった。オフの時はすごく明るく話してくれたけど、1回スイッチが入ると鬼気迫るものがあった」