巨人坂本勇人内野手が今季初のサヨナラ打を放ち、阿部の400号に花を添えた。

同点に追いつかれた直後の9回2死二塁、中日ロドリゲスから右翼頭上を越える劇的な一打で試合を決めた。阿部とともに上がったお立ち台で「節目のホームランをああいう場面で。かっこいいホームランを見たんで、阿部さんより先に言わせてもらいます。『最高で~す』」と沸かせた。

チャンスでの心構えは阿部から学んだ。阿部に誘われ、1年目のオフの08年にグアム自主トレに参加。「チャンスで回ってきたら、『やった、おいしい』って思ったらいいんだ」と金言を授かった。巨人では歴代6位となる10本目のサヨナラ打を放ち「阿部さんが400号を打ったので、何とか勝ちたかったので良かった」と笑みがこぼれた。

「すごいです。初球を1発で仕留めて」と興奮した師匠のメモリアルを飾るとともに、連敗を3で止める大きな一打だった。15年に阿部から主将を引き継ぎ、勝利を最優先する男らしく「チームの連敗を止められて良かった。明日も勝って、中日戦を勝ち越して、交流戦に入りたいです」と意気込んだ。【久保賢吾】