巨人阿部慎之助捕手が、史上最多“229人斬り”となる特大3ランをたたき込んだ。

8回2死二、三塁から代打で登場し、ロッテ田中と対戦。1ボールから高めに入った145キロのシュートを、右翼席中段に運んだ。「振ったところにボールが来た」と言った通算401号が、229人目の投手から放った本塁打になり、近鉄などで活躍したローズ氏を抜いて歴代最多を更新した。

原監督は「ほぉー。もう、僕の語るところではないですね。かしわ手打たないといかんね」と祝福。前日8日は6回1死一、三塁のチャンスで二飛に倒れ「昨日のストレスもたまっているかもしれないし」と1日で払拭(ふっしょく)した結果を評価した。阿部の代打本塁打は13年4月19日の広島戦以来6年ぶり3本目。11日からは西武、日本ハムと敵地6連戦で、DHでの先発チャンスが続く。「また明後日から」と、引き締めて球場をあとにした。

 

▼阿部が代打で今季2号。田中からは初アーチで、これで阿部が本塁打を打った投手は229人。228人で並んでいたローズ(オリックス)を抜いて本塁打を打った投手数の新記録となった。阿部の代打本塁打は13年4月19日広島戦以来3本目で、巨人で40代選手の代打本塁打は57年7月25日南村(40歳3カ月)15年6月20日高橋由(40歳2カ月)に次いで3本目。