日本ハムは投打とも振るわず、中日に完敗した。前日21日と同様に投手陣は序盤に先行を許し、中盤に中押しされた。6回の失点シーンではミスも絡んだ。

3点ビハインドとなった6回2死一、三塁の守備。一塁走者は俊足の大島で、二盗を仕掛けられた場合はピッチャーカットの指示が出ていた。重盗で、三塁走者の生還を阻止するための策だった。実際に大島がスタートを切り、清水は井口へ送球しようとした。ただ、ボールを握り損ねたのか送球が浮き、井口はジャンプしても届かず。二塁のベースカバーも遅れ、センターへ送球が抜ける間に5点目を失った。

投打がかみ合わない現状で、ミスでの失点は致命傷につながる。8回にはダメ押し点も奪われ、打線も5安打1得点と元気がなく、試合を終えた。栗山英樹監督は「今、チーム状況的に苦しいのは分かっているので、しっかり取れるようにやっていきます」と声を絞り出した。

交流戦の戦績は8勝8敗1分けと勝率5割となった。23日の最終戦で2年連続の勝ち越しがかかる。「できる限り、精いっぱいやるしかない」。日本一になった16年は、今季と同じように中日に連敗後の3戦目での勝利が、球団新記録の15連勝の起点となった。3年前と同じ上昇気流に乗るために、交流戦ラストは負けられない。