晴れやかな笑顔とともに、試合前から降り続いた雨は試合後やんでいた。ロッテ清田が5試合ぶりに先発出場し、土壇場の9回2死、逆転の2点適時打を放った。

2死から3連続四球で巡ってきた好機に「どういう場面で自分に回ってくるかベンチで計算しながら待てていたので、緊張もせず平常心のまま打席に入れた」と冷静だった。

開幕当初は主に代打だった。少ないチャンスで結果を残し、4月末からスタメンを勝ち取った。交流戦で調子を落とし、最後の2カードでスタメンは1度のみ。しかし3度の代打で2本の適時打を放ち、代打時の打率を一時5割まで上げるなど、集中力を見せた。

調子が上がらない間には、ビデオを見返し調子のよかった時期の打撃を思い返した。「今日は打撃練習ですごくよかった。1打席目はゲッツーだったが自分のスイングができたのでいけると思った」。ベテランの一打で価値ある1勝をつかみ取った。