ハマの主砲が横浜の空に、どでかい花火を打ち上げた。2点を追う4回無死一塁。DeNA筒香嘉智外野手が、大瀬良の149キロを捉えた。

打った瞬間にそれと分かる15号2ランは、電光掲示板直撃の1発。15年、ここ横浜スタジアムで、ソフトバンク柳田が放った“電光掲示板破壊弾”をほうふつとさせ、夜空に鳴り響く雷に負けない衝撃を放った。「ボールに対して素直にバットを出すことができ、しっかりと強くとらえることができました」と納得の推定139メートル弾に、ファンも酔いしれた。

キャプテンにとどまらず、ハマの助っ人たちも持ち前のパワーを発揮した。横浜の豪華なアーチ競演は、1回のロペスからだった。先制の14号ソロは、あと数メートルで場外に消えていた。大瀬良のカーブを完璧に捉え、左翼最上部に設置されている「wamiles」の看板に直撃した。「理想的なスイングで、完璧にとらえることができました」と自画自賛。昨季のセ・リーグ本塁打王のソトも負けていなかった。同点で迎えた5回1死一、三塁。大瀬良のスライダーを左翼スタンドへ運んだ。リーグ再開となった一戦。主軸たちが、豪快な一打で球場を盛り上げた。【栗田尚樹】