右肩関節骨挫傷で2軍調整中の日本ハム王柏融外野手が、イースタン・リーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)で、右翼席へ復活を印象づける2ランを放った。7月31日同戦で復帰してから、わずか5打席目。「自分のスイングをしようと思った。感覚が戻ってきたというのもある。投手に対し、タイミングが取れるようになってきた」。非凡な打撃能力を見せつけた。

遊ゴロ、四球で迎えた5回2死一塁の第3打席。相手は左腕の中尾。1ボールから2球目の内角直球が右翼方向への大ファウルとなったが、続く3球目の140キロ直球を、今度はフェアゾーンへ運んだ。「自分の形で打てました」。右肩を痛めたのが7月9日。2軍に合流後はリハビリだけでは終わらせず、打撃の修正にも取り組んできた。ミートポイントがやや前に流れていた課題を克服するため、ワンバウンドのボールを打つ練習法などを取り入れた。

チームは首位争いの真っ最中。「ひと休み」して本来の打撃を取り戻した大王が、大事なシーズン最終盤で暴れる準備を整えた。【本間翼】