Gキラー中日福田永将内野手のバットが火を噴き続けた。

2回、右中間へ先制10号ソロを放つと、4回1死一塁から左中間二塁打で追加点。6回にはプロ3度目の1試合2発となる11号ソロをバックスクリーンに運んだ。8回にはダメ押しの中前適時打。4打数4安打4打点と選手会長がグラウンドをところ狭しと駆け抜けた。

「(本拠地2発は)記憶にない。なかなか数字が上がらないんで、一気に上げたい。9連戦の頭を取れた。(巨人戦)3連勝できるようにがんばる」。入団13年目で、本拠地ナゴヤドームで初めて披露した1試合2発に笑顔を見せた。今季の対巨人戦成績は、打率4割1分4厘、4本塁打11打点。巨人キラーぶりを発揮している。

7月11日に今季2度目のファーム落ちを経験。1、2軍打撃コーチと復調を模索した。「右に(体重を)乗せてから、左へ乗せられるようになった」と福田。スムーズな体重移動をつかめたことが、ここ4試合での4アーチ、4年連続2ケタ本塁打クリアにつながった。

首位巨人に6-0の圧勝。巨人戦の連敗を5で止めたことに与田監督も目尻を下げた。「素晴らしい試合だった。気持ちが良かった」。竜の8月反攻に光が差し込んだ。【伊東大介】