1軍再昇格を目指す日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18)が、わずか8球でプロ初の危険球退場処分となった。

西武戦に先発。1回、4球で簡単に2死をとったが、3番山野辺への4球目、144キロ直球が、ヘルメットのつばをかすめて死球となった。山野辺はすぐに立ち上がって一塁に向かうなどプレーに影響はなかったが、審判団が集まって協議の上、危険球退場が宣告された。吉田輝は「抜けたと言うより引っかけきれなかった感じ。山野辺さんが何ともなかったのでよかった」と振り返った。

立ち上がりテンポもよく「カウントを取りにいったストレートで差し込めていたし、変化球もうまく入った」だけに、悔しい途中降板。炎天下の中で昨夏甲子園のヒーローの投球を見ようと集まったファンからも「え~」と落胆のため息が上がった。

この日は甲子園の第4試合に、秋田代表の秋田中央が登場。「秋田代表なので勝って欲しいですね」と話した。昨夏の「カナノウ旋風」から1年がたったことには「早いっすね」と笑顔だった。【鈴木正章】