秋季リーグが開幕した。日体大は今秋ドラフト候補の最速154キロ右腕、北山比呂投手(4年=横浜)が先発し、帝京大を6回1/3、5安打1失点に抑えた。

チームは終盤の逆転勝ちで、4季ぶり優勝へ向け白星スタートを切った。4連覇を狙う東海大は、8季ぶり1部昇格の大東大に快勝。武蔵大は筑波大に先勝した。

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北山は結果にこだわった。「内容は納得してませんが、チームの勝ちにつなげられたのが第一です」と切り出した。制球が安定せず、追い込んでからも帝京大打線に粘られた。5回までに100球を要し、先に点も与えた。7回1死から3連打で降板。それでも最少失点で踏ん張った。

今春5勝を挙げたリーグ最優秀投手。吉田との2枚看板だが、初めて開幕投手を任された。「このシーズンで最後。まずはリーグ戦で優勝して、チームを日本一にしたい」と強く意気込む。悪いなりに試合をつくれたのには、試合中のフォーム変更があった。基本はノーワインドアップだが、初回からしっくりこなかった。2回、先頭を三振にした後は「明らかに悪かった」と、走者がいなくてもセットポジションから投げた。「調子の波を修正しないと。ここから上げていきたい」と誓った。

▽日体大・古城隆利監督(北山の投球に)「帝京さんが対策していた。食らいついてきて、簡単に空振りを取れなかった」