中日ドラフト2位ルーキー梅津晃大投手(22)が竜の歴史に名を刻んだ。

巨人打線を相手に、5回67球4安打1失点で無傷の3勝目。勝利の瞬間はベンチで、守護神岡田が投げる姿を両手を合わせ、見つめていた。「チームが勝つためにに祈っていた」。岡田が最後に亀井を二ゴロに打ち取ると、笑みが広がった。新人の初登板から3戦3勝は中日では87年の近藤真一(現真市)以来の快挙だ。「素直にうれしい」と笑顔を見せた。

2点の援護を受けて迎えた1回裏は、亀井、坂本勇を連続三振に仕留めるなど3者凡退。初回からエンジン全開で、ピンチを迎えたのは5回。1点差に迫られ、なおも2死二、三塁。坂本勇の打席で初回同様にフォークがさえた。ストレート、スライダーで追い込んだカウント0-2。136キロのワンバウンドするフォークで空振り三振に。「(坂本さんには)気持ちで負けないように強気で攻めた」。187センチの長身からこん身のガッツポーズを見せつけた。

現在は中日スカウトの近藤氏も「記録はいつか抜かれるものだし、次の登板が楽しみだね。(次の試合も)記録のことは意識せずに1球1球、自分の投球をする事に集中してほしい」と喜びのコメントを寄せた。巨人相手にも2連勝。どこまで連勝を伸ばせるか、楽しみだ。