主砲を欠いたDeNAに、2夜連続の奇跡は訪れなかった。

前日19日の広島戦で7点差をひっくり返した打線は初回に2点を奪うも、巨人山口の前に2回以降、6回まで無安打。5点を追う7回に2死から大和の適時二塁打で2点を挙げ、さらに満塁の好機を演出したが、前夜サヨナラアーチのソトが空振り三振。首位巨人との直接対決に敗れ、ゲーム差は「4」に広がった。試合後、ラミレス監督は「山口を打てなかった。相手の打線の方が1枚上だった」と渋い表情だった。

スタメンに筒香の名前はなかった。前日の6回の打席で右手小指付近に死球を受け、9回の守備から途中交代していた。この日の試合前練習は全体を離れ、室内練習場などで別調整。ベンチ入りはしたが、代打での準備はしていなかった。ラミレス監督は「明日、プレー出来ればいいかなと。彼のコンディション次第。状態が良くなれば」と現状を説明。21日にも巨人との直接対決が待っている。指揮官は「巨人が勝てば、優勝することは分かっている。我々は、勝つ準備をするだけ」と目の前に待つ一戦への集中を強調した。【栗田尚樹】