巨人原辰徳監督が25日、今季限りで引退する阿部についてコメントを発表した。

「僕は慎之助がルーキーの時、コーチだったんだけれども、ルーキーの時から最後まで(彼の選手生活を)見届けられた。彼の特徴というのは本当に頑健な体、そして負けず嫌い。これはもう最初からとても秀でた選手でした。印象に残るのは、ルーキーの年の開幕戦で、当時監督だった長嶋監督に、『是非阿部慎之助をスタメンで行きましょう』と進言したこと。監督もちゅうちょなく『よし分かった』と。そこからスタート、始まりましたね。まあ、私は今回1000勝させていただきましたけれども、全て彼は知っている。最も勝利に貢献した選手ですね。巨人軍史上最高の捕手であることに異論を唱える人はいないでしょう。ここ1、2年やや心配はしていたんですけれども、今年の活躍というのは、どういう状況においても、どういう場面であっても、どういう使い方であってもね、本当にチームの勝利のためにという点で、見事なプレーぶりを見せてくれた。チームにとって大きなパワーになったと思います。(優勝決定後に阿部と)いろんな話をしてね、結果的に今年でユニホームを脱ごう、ということになった。見事な選手生活だったと思います。ただ、これからまだ、大仕事が残っていますから。そこに関してはね、本人もやる気満々であるというところ。彼ぐらい、野球が大好きな選手もいない。野球少年のようなね、これも特徴ですね。負けん気というのはそういうところにもあると思う。やっぱり野球が大好きなんだ、というね」