試合終了後に、今季限りでの現役引退を表明した横田慎太郎外野手(24)の現役引退セレモニーが行われた。

一塁側にはソフトバンクの選手たちが並び、三塁側には阪神の選手たちが整列。福留、鳥谷、梅野、糸原といった1軍の主力選手たちも多数駆けつけた。

セレモニーが始まると、横田は一目散にセンターへダッシュした。愛着のあるポジションにたどり着くと、梅野、北條、高山、中谷が駆けつけ、4人が作った騎馬に乗ってマウンド付近までゆっくり近づいた。

あいさつでは涙ながらに自身の思い、感謝の思いを語った。

「最後、まさかこんなに素晴らしい思いが出来るとは夢にも思いませんでした。今までつらい思いをしてきたこともありましたが、自分に負けず、自分を信じて、自分なりに練習をして。本当に神様は見ていると思いました」

横田のあいさつを聞くうちに、平田2軍監督を始め梅野、植田ら選手たちも涙を拭った。

鳴尾浜のバックスクリーンには「1番高山、2番横田…」の文字。横田がスタメンに名を連ねた、16年開幕戦のオーダーが表示されていた。

セレモニーが終わると、横田はかけつけたファン1人1人を握手で見送った。