東海大北海道が東農大北海道を4-3で下し、3年ぶりの明治神宮大会出場に王手をかけた。同点の9回無死、主将の外石和也二塁手(3年=駒大苫小牧)が右越えに公式戦初本塁打となるサヨナラソロを放った。「後ろにつなげようと思ったことが勝利につながって良かった。次で取り切りたい」と2連勝での神宮切符を見据えた。

4回に自身の送球ミスで同点に追いつかれるも、直後の5回1死二塁で中越え適時二塁打を放ち一時勝ち越し。日下部憲和監督(67)は「気持ちが強くガッツがある。ミスは自分で取り戻せと伝えたら、しっかり結果を出してくれた」と評価した。

控えメンバーからはい上がった。今秋主将に就任し、リーグ初戦は9回に守備要員で途中出場、2戦目は代打で内野安打を放ち、3戦目でレギュラーを勝ち取った。それまで主力二塁手だった黒田駿汰(4年=関東第一)も「お前の力でつかんだんだ。気を使わずに思い切ってやってこい」と後押し。外石は「最後の秋になる先輩の代わりに出させてもらっている意味を、野球に取り組む姿勢で示さないと」と前を向いた。

打順が9番から1番に変わってからは、11打数5安打4打点と絶好調。切り込み隊長を中心に、一気にケリをつける。【永野高輔】

▽東農大北海道 サヨナラ負けも、2戦目からの逆転にかける。2点ビハインドの8回1死二、三塁で、3番ブランドン大河三塁手(3年=石川)の中越え2点適時二塁打で追いつく粘りを見せた。三垣勝巳監督(39)は「追いついて、さあここからというところまでやれたのは、いい経験。最後の本塁打は仕方ない。切り替えて明日に臨みたい」と前向きに話した。