BC新潟からは2人が日本ハムの育成指名を受けた。3年目の樋口龍之介内野手(25)が2位、2年目の長谷川凌汰投手(23)が3位で指名された。BC新潟からは4年連続の指名選手輩出になった。

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紺のスーツに身を包んだ長谷川が樋口とともにパブリックビューイングが行われている新潟市のメディアシップに現れた。大きな拍手を浴びながらファンが制作した横断幕の前でガッツポーズを見せた。テレビ中継で指名の場面を見たのは午後7時45分。樋口の日本ハムの育成2位指名から4分後だった。

メディアシップに向かう前、長岡市の自宅の掃除をした。トイレや台所の水回りに玄関と隅々まで磨き上げた。「昨年はそれをしなかった。今年はやることを全部やった」。昨年10月25日、ドラフト候補に挙げられながら指名漏れして357日目。野球、そして生活面でも、すべてをやり尽くす覚悟で過ごした1年。望んだ結果を手に入れた。

今季の最速は150キロ。昨秋に記録した153キロは超えられなかったが成績は昨季の6勝5敗4Sから11勝1敗と伸ばした。実戦的な投球を身に付け、リーグを代表する投手に成長した。BCリーグで育った剛腕が、来年からは日本球界のトップカテゴリーで飛躍を目指す。【斎藤慎一郎】