阪神がドラフト1位で指名した創志学園・西純矢投手(18)に背番号15を託すプランが19日、浮上した。矢野監督らが岡山市内の同校で指名あいさつしてから一夜明け、球団関係者が「まだ決まってないけど西の背番号16と並ぶ、15番とかいいんじゃないですか」と語った。

今季チーム最多の10勝を挙げた西勇輝は遠戚にあたり、指揮官が「縁があって西とのつながりもある。そういう部分でもファンの人たちに楽しんでもらえる」と話していた。西勇輝の背番号は16。本格派の先発投手は10番台が一般的で、西が15を背負えば「ダブル西」で連番となる。これから本格的な検討に入るが、妙案の1つと言えそうだ。

15は18年まで横山がつけ、現在は空いている。記憶に新しいところでは00年ドラフト1位の藤田太陽がつけた。また、92年ノーヒットノーラン左腕の湯舟敏郎が背負い、さかのぼれば通算117勝の権藤正利がつけた。球界でも広島黒田の代名詞だった。闘志むきだしのマウンドさばきが光る西に理想的なナンバーの1つだ。

また20も空いている。矢野監督が「星野さんに似ているもんな」となぞらえたように、同郷で中日のエースだった故星野仙一氏が現役時代につけた番号も候補に挙がりそうだ。今秋ドラフトは高校生5人を指名。将来を見据えた大胆な戦略だった。その中でキラリと輝くのが1位の西だ。次代のタイガースを支えるエース候補にふさわしい「背中」をプロデュースする。