侍ジャパンU18女子代表が19日、兵庫・鳴尾浜球場で野球教室を行った。「みらいの侍」プロジェクトとして、野球普及活動を全国各地で展開する振興事業の一環。今回は近隣の小学4年から中学1年までの女子野球選手47人を対象に、同代表の監督やコーチ、選手らが講師となって直接指導した。

教室の最初には、代表の長野恵利子監督が子どもたちに「(代表)選手にいろんな質問をしてください。将来、この(代表)ユニホームを着られるように頑張っていきましょう」とあいさつ。選手と子どもたちはユニホームに名札を付けて3班に分かれ、キャッチボールやティーバッティング、ノックなどで交流した。代表背番号1の滝石かの子投手は、キャッチボールの際に「ボールを正面で捕るように」とアドバイス。子どもたちは早速、実践していた。

元阪神の木戸克彦氏が同フル代表のヘッドコーチを務めている縁で、阪神2軍施設の同球場で開催が実現した。野球教室を見守った木戸氏は「こうした子どもたちが将来、結婚して、子どもを産んで。また、その子どもたちに野球をさせるんじゃないかな」と、女子野球人口の増加に期待を寄せた。

全日本女子野球連盟の山田博子専務理事は、女子野球において高校で辞めてしまう選手が多いと話し「社会人チームも女子プロチームもある。辛くても先があるから、そういったモチベーションにつなげてもらえれば」と開催意図について話した。

同代表は国内合宿期間中で、11月9日から中国・広東省で開催される「第2回 BFA 女子野球アジアカップ」に出場する。