上武大(関甲新2位)が中央学院大(千葉県2位)を破った。上武大は4回2死まで無安打に抑えられるも、来秋ドラフト候補の3番古川裕大捕手(3年=久留米商)が初安打で出塁。盗塁を決めると、4番辻井翔真内野手(4年=履正社)に適時二塁打が飛び出た。

強打の捕手として、早くもプロのスカウト陣から注目を集める。今春はリーグ戦で5本、今秋は3本の本塁打を放った。視察した巨人内田スカウトは「来年の候補に入ってくる捕手。もう3回くらい見ているけれど、いつも本塁打を打っている。長打力はすごい」とその打棒を評価。この日は1安打に終わった古川も「引退された巨人の阿部選手みたいに、打てる捕手になりたい」と目標を掲げる。

打てる捕手と同じように「勝てる捕手」を志す。4投手の完封リレーに貢献し「投手のいいところを引き出そうと意識しているので、つないで完封できたことは良かった」と満足そうに話していた。

同大会は関東地区5リーグの10校が参加しており、上位2校が明治神宮大会(11月15日開幕)への出場権を手にする。