巨人の投手陣が、決して甘くはない「秋のストロベリー大作戦」を敢行する。

宮本投手総合コーチは「打率は1割5分、ストレートは150キロを目指してほしい。イチゴだけにストロベリー大作戦だね」と号令をかけた。DH制がないセ・リーグでは投手陣も打者としての役割を担う。今季は投手陣は打率1割に届かず「流れが動くのがピッチャーの打撃」。今キャンプは打撃練習に例年以上に時間を割く。

投手陣全体の打撃向上は相手チームへのプレッシャーにもなる。同コーチは「ヤクルトの石川にしてもピッチャーの打撃は流れを持ってこられる。打てば相手チームもショック。俺たちも、ピッチャーに打たれたり、フォアボールを与えたら、何やってるんだとなる」と得点力アップに加えた相乗効果を力説した。

この日は、投球練習の後に室内ドームに移動し、ティー打撃、バント、マシン打撃を入念に行い、さっそく改善に向けて着手。宮崎出身の1年目ルーキー戸郷も「高校時代から(打撃が)大好き。1本でも貢献できれば、自分が楽になるために。ホームランは高校時代に3本くらい。自分が乗っていけるような打球を打てたら」とバットを振り込んだ。さらに「イチゴが好き。赤いモノが好き。トマトとか。イチゴ大好き、3食イチゴでも平気。食べ方? 絶対ミルクですね。それは譲れない」と偶然にも“ストロベリー大作戦”に便乗した。