巨人が、史上初めてポスティングシステムを利用しての大リーグ移籍を容認した。今季最多勝、勝率1位、最多奪三振の投手3冠に輝いた山口俊投手(32)が18日、都内で原辰徳監督(61)今村司社長(59)とともに会見を行い、同システムで大リーグ移籍を目指すことを表明した。

◆FA経験者は初 ポスティングシステムは、筒香(DeNA)らのように生え抜き選手がFA権取得を待たずに利用するケースがほとんど。山口は16年オフに国内FA権を行使してDeNAから巨人へ移籍しており、FA権を行使した選手のポスティングは初めてになる。

生え抜き以外の利用では03年大塚晶則(中日=2度目のポスティング)05年入来祐作(日本ハム)10年岩隈久志(楽天)11年真田裕貴(横浜)がトレード移籍を経験。05年中村紀洋は、近鉄消滅に伴う選手分配ドラフトでオリックスに加わってから申請した。