来季は首位打者をつかみ、ベストナインとW獲得を-。日本ハム近藤健介外野手(26)が25日、苫小牧市内で行われた選手会納会ゴルフコンペに参加。昨年の“優勝”から10位に順位を落とした。

この日発表のベストナインも2年連続2度目受賞は果たせず、チームも05年以来14年ぶりに受賞者なし。チームNO・1の安打製造機は「来年はキャリアハイを」と誓いを立てた。

   ◇   ◇   ◇

日中の最高気温が4・4度と、凍えるような寒さの中でのラウンドを終えた近藤が口を開いた。この日、19年度のベストナインが発表され、チームからは05年以来14年ぶりの受賞者ゼロ。昨季DH部門で自身初受賞した打撃職人は「今年は(自身の)成績自体全部下がっていますし、なんとか耐えたというだけ」。責任を一身に背負うように口にした。

今季は打率3割2厘と大台はクリアしたが、昨季(3割2分3厘)より数字を落としリーグ6位にとどまった。「もっとそういう賞をいただけるように、また来年キャリアハイを目指して頑張りたい」と話し、目標とするタイトルとして「首位打者というのはずっと目指していきたい。パ・リーグは良い打者が多いですけど、その中でとっていきたい」と自身の思いを明かした。

チームに新たに加わった、偉大なバットマンから学ぶ。沖縄・国頭での秋季キャンプは不参加だったが、報道などを通じて小笠原ヘッド兼打撃コーチのもと、厳しい練習が課されたことは知っている。「(打撃の中で)どういうところの意識が強いのか。僕のイメージとどれだけ違うのかというのを聞いてみたい。その技術を少しでも盗めたらいい」。首位打者2度、本塁打王、打点王も1度ずつ獲得し、ベストナインに7度も輝いた同コーチの打撃論からも飛躍のヒントを求めていく。

この日の選手会ゴルフは、チームメートの今井らとラウンド。順位は優勝した昨年(83、ネット72・2)に及ばない10位だったが、85でまわり、ネット71・8。高1から始めた得意のゴルフで、しっかりリフレッシュした。ゴルフは打撃にもつながるが持論で「自分のイメージ通り体が動けば、結果は(その通り)飛んでいく。野球は(球が)動いているので、その中で自分のイメージに近い動きができれば打てるんじゃないかな」。9年目の来季は、さらなる高みを目指す。【山崎純一】

◆日本ハム近藤の打撃成績 今季は出塁率4割2分2厘で最高出塁率のタイトルを初獲得した。103四球もリーグ最多で、148安打は同10位、打率3割2厘は同6位。打率10傑入りは15年3位(3割2分6厘)18年3位(3割2分3厘)に次ぎ3度目。昨季は指名打者でベストナインに輝いた。