西武が、中村剛也内野手(36)に大幅増額となる来季年俸3億5000万円の提示を検討していることが11月30日、分かった。

複数の球団関係者の話を総合すると、今季2億8000万円から7000万円アップを用意しているという。来季37歳を迎える“アラフォー”でのV字回復は、プロ野球の歴史を振り返っても超異例となる。

   ◇   ◇   ◇

◆年俸のV字回復 中日、オリックス時代に最高1億2000万円だった山崎武司は、オリックスを戦力外となり5000万円で楽天入団。07年に本塁打、打点の2冠に輝き、42歳となる24年目の10年には自己最高の2億5000万円に達した。中村紀洋は近鉄時代の02~04年に5億円、07年には中日に育成選手として400万円で入団(開幕前に支配下登録され600万円)、10年には楽天で1億5000万円まで回復。新井貴浩は阪神時代に最高2億5000万円も15年の広島復帰時に2000万円となったが、40歳を迎える17年に1億1000万円で1億円以上に返り咲いた。