日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が16日、自主トレ中の千葉・鎌ケ谷で、来季の目標に「本塁打王」を掲げた。

これまで、目標の数字やタイトル奪取を公言することは控えていたが、3年目の来季は「自分自身にハッパをかけてやりたい」と、心境に変化が。プレッシャーをかけることで、殻を突き破るための発奮材料にする。

黙々とリハビリメニューに取り組む毎日だ。この日、同学年のヤクルト村上が4500万円で来季契約を更改。「それくらい、いくでしょ。新人王、取りましたしね」と感想を口にし「僕も頑張らなきゃ、ダメですね。お金うんぬんではなく、結果を残せたら」と、苦笑いで言葉を続けた。

高校卒業後、ともに和製大砲として期待されプロの道へ進んだ。昨季1本塁打にとどまった村上は、今季36本塁打と一気にブレーク。現時点では、村上が1歩も2歩も先を行く。一方の清宮は、プロの高い壁を前に足踏み状態。10月末に右肘の手術を受け、打撃再開は年明け以降になる見込み。それでも、下を向いてばかりはいられない。「(来年は)30発、40発は打ちたいです。本塁打王を狙えるくらい打ちたいです」。あえてのビッグマウスで、覚醒を誓った。【中島宙恵】