ヤクルトの新人合同自主トレの2日目は8日、悪天候のため室内練習場で行われた。ドラフト1位の星稜・奥川恭伸投手(18)らはノック、シャドーピッチング、ランニング、ウエートトレーニングで昼すぎにメニューを終えた。

練習後に取材に応じた奥川は「キャンプには立ち投げはできるようにして入りたいです。ブルペンはうまくいけば入りたいですが、早く入れるかどうかはわかりません。オーバーペースにならないようにしたいです」と言った。

また、U18高校日本代表でチームメートだったロッテのドラフト1位佐々木朗希投手(18=大船渡)も同じ武蔵浦和近辺にあるロッテの寮に入る。そのことについて聞かれると、笑顔で「佐々木とは連絡は取っています」と答えた。佐々木からは「(入寮する時に)何を持っていけばいい?」と質問されたそうで「家具、衣類を持っていけば大丈夫だよ」と答えたことを明かし、楽しそうに笑った。今後については「投げ合ってみたいですし、もし、そうなれば勝ちたいです。ただ、先に勝ちたいなどの意識はないです」。ライバル視は他の同期と同様の位置付けで、その中で佐々木ともお互いに高め合いながらプロでの成長を意識していた。

いよいよプロの生活が本格的にスタートするが、この世界の先輩として何人かの投手の映像を見てイメージを膨らませている。「オリックスの山本(由伸)投手の映像は見ています。奪三振集は見ています。山本投手の変化球はスピードが速い。ストレートとの差が少ないので(打者は)見極めが難しいと思います。球速差が大きいと、見極められる。新しいボールをつくって、ストレートとの差を小さくしたいです。フォークを練習しています。高校の時は、フォークはまだしっくり行っていなかったから、投げていませんでした」。

昨年夏の甲子園では鋭いスライダーで球場をどよめかせたが、今後はスライダー、チェンジアップにフォークをまじえて精度を高めていく考えだ。