中日の主砲ダヤン・ビシエド内野手(30)が20日、助っ人では異例のナゴヤ球場での自主トレを行った。

ビシエドは子供が日本の学校に通っていることもあり、昨季終了後も12月下旬まで日本に滞在し、外国人選手では異例の球団納会、NPBアワードにも出席した。

年明けは12日に再来日。この日は、来日5年目で初のナゴヤ球場での自主トレ。仲間たちにあいさつを交わしながら、室内練習場でティー打撃などで快音を響かせた。

ドラフト1位石川昂弥内野手(18=東邦)とも初めて顔を合わせた。数メートル横でティー打撃を行う新人のスイングも確認。石川昂について「いい体をしている」と目を細めた。「若いし、もっと練習すれば1軍で活躍できる。主砲が夢? 目標を持つことは大事だ。頑張って欲しい」と、12歳年下の期待の大砲候補にエールを送った。

ビシエドは来日して4年間、4番を任され、18年には首位打者、最多安打のタイトルを獲得、18、19年と2年連続ベストナインにも輝いた。まさに竜の主砲だ。4年後の国内FA権取得もにらむ。

2日連続で屋内フリー打撃を行った石川昂も、主砲との初対面に感激した。「顔が小さくてビックリした。勝てそう? 勝てないですよ。でも、遠くに飛ばす打ち方を教えてもらいたいですね」と目を輝かせた。ビシエドはその立ち居振る舞いで、18歳のスラッガーにも4番としての哲学を伝えていく。【伊東大介】

◆キャンプイン前に日本で始動した外国人 巨人に入団した鄭■台が01年1月20日、川崎市のジャイアンツ球場室内練習場でフリー打撃に登板。100球を投げ込んだ。横浜の新外国人ホージマーは同年1月28日、神奈川・横須賀総合グラウンドで捕手を座らせ53球を投じ開幕OKをアピール。14年1月25日には日本ハムのクロッタが約20分間、札幌市内の室内練習場でキャッチボールなどで体を動かした。いずれも新外国人で、ビシエドのように実績ある選手では珍しい。

※■は王ヘンに民