元広島監督の「ミスター赤ヘル」山本浩二氏(73=野球評論家)が7日、巨人の宮崎キャンプを訪れ、昨年4度のがん手術を受けていたことを明かした。公の場に姿を見せたのは昨年4月16日の巨人-広島(鹿児島)のテレビ解説以来。「ぼうこうがんと肺がん。4度の手術は珍しいらしくて、体力がないとできない。信じられないくらいの1年間でした」と告白した。

山本氏によると、昨年4月にぼうこうがんの手術を受けた直後に肺がんが発覚し、平成最後の1日にとなった同4月30日に肺がんの手術を行った。昨年11月に受けたぼうこうがんの再手術まで、両箇所2度ずつ計4度手術。胆石などを含め「小さいものを入れたら(手術は)7回くらい。全身麻酔が4回で、下半身麻酔が1回」と説明した。

巨人キャンプでは自ら歩き、病院に見舞いに訪れたという原監督らとあいさつを交わした。同期生の盟友、田淵幸一氏とも連絡を取り合い「ブチもしょっちゅう電話くれて。殿堂(入り)の時もお祝いしたかったよ」と感謝した。今後は野球解説の仕事を続ける予定。「言われればいくらでも。ウズウズしてるよ。入院もシーズン中だったし、しょっちゅうテレビで見ていた。前よりも詳しくなったかも分からんぞ」と本格的な復帰を熱望している。

▽巨人原監督(山本浩二氏と再会し)「僕の大好きな先輩の1人。世代のヒーロー。大変な時期があったようですがキャンプにも来て、良かったなと思いました。(見舞いは)クライマックスの練習の時でした」

▽巨人丸(古巣広島の山本浩二氏と木の花ドームで会話し)「普段からいろいろと声を掛けていただいていますし、元気になられて良かったなと思います」