楽天は12日、09年に球団初のクライマックスステージ(CS)進出に導いた元監督の野村克也氏(享年84)が11日に死去したことを受け、本拠地・楽天生命パーク宮城に献花台を設置した。

午前10時から球団関係者が献花を行い、その後ファンの献花が始まった。この日だけで1690人が献花に訪れた。夫婦で会場に訪れた洞口伸弥さん(41)は「星野(仙一)監督の時に日本一になる土台を作ってくれた名監督。お亡くなりになられたことを聞いて、悲しい気持ちでいっぱい」と涙を流しながら話した。

伸弥さんは球団創設初年度からの楽天ファンで、妻ひとみさん(43)は田中将大投手(31=現ヤンキース)を駒大苫小牧(北海道)時代から応援し、06年の楽天入団を機にファンになった。2人の出会いは野村監督就任最終年の09年夏。野村監督が最後に指揮した同10月24日のCS第2ステージ第4戦の2日後に婚姻届を出した。ひとみさんは「もし、マーくんが楽天に入っていなくて、野村監督が監督じゃなかったら、ここまで楽天を応援していなかった。今の自分があるのも野村監督のおかげ。感謝の気持ちと、これから天国で楽天を見守っていてください」と献花台で思いを伝えた。

献花台は15日まで、いずれも午前10時から午後5時まで設置される。献花のみを受付し、香典・供物は辞退している。