阪神のドラフト2位井上広大外野手(18=履正社)が、NPB歴代2位の657本塁打を放った故・野村克也氏の打撃フォームを目に焼き付けた。平田勝男2軍監督から、新聞紙面に掲載された同氏の現役時代の連続写真を見るように言われた。

井上は「今の選手は高くバットを構えているが、構えが低かった。バットのヘッドもしっかり立っていた。(自分も)インパクトの時にヘッドを立てているようにしたい」と、自身のスマートフォンでも紙面を写し保存した。高校通算49本のスラッガーはこれまでも広島鈴木誠、巨人岡本と右の長距離砲の動画などを見て学んできた。「自分の得になるものを吸収していきたい」と貪欲だ。

当初は16日西武戦での実戦出場する方向だったが、天候の事情もあり15日の社会人・四国銀行戦に前倒しでデビューすることが内定した。途中出場で指名打者に入るとみられる。右足首捻挫で出遅れていたが、この日の練習でもダッシュを繰り返すなど回復している。井上は「結果は気にせずに自分のスイングをしたい」と、デビューが待ち遠しい様子だった。【石橋隆雄】