テレビの前のファンに届け、新「丸ポーズ」。巨人丸佳浩外野手(30)が7日、無観客で行われたオリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で今季1号を放ち、タレントのローラの「OKポーズ」のような片手で○を作る新ポーズを初披露した。ここまでオープン戦の打率4割3分5厘と好調を維持。スタンドにファンが戻るその日へ向けて、さらに打撃の精度を上げていく。

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丸は両手で頭上に大きな○を描くチームメートを横目に、テレビカメラに向かい右手で小さな○を作った。0-0の3回2死一塁。オリックス先発荒西の直球を、右翼5階席まで運んだ。紅白戦含め、今季36打席目で生まれた待望の1号アーチ。オフから熟考してきた新ポーズ披露の機会に「お客さんはテレビでしか試合が見られないわけですから」。喜びを分かち合うファンがスタンドにいない状況ならばと、カメラを通して全国に届けた。

ポーズだけではなく、今季から打撃フォームも微修正した。昨季は「後ろ小さく、前大きく」を意識。終盤はフォロースルーが片手になり調子を落とす場面もあった。そこで「後ろ小さく、前小さく」に。フォロースルーを小さくし、おおよそ270度だった体の回転幅を180度ほどへ変更した。「コンパクトになるけど、振る力は変わりませんから」とポーズもフォームも小型化に取り組んだ。

その結果、オープン戦は打率4割3分5厘と好調を維持。2試合連続でマルチ安打を記録した。「狙った球を打ちに行って仕留められるように、狙ってない球は我慢できるようにとやっている。その部分ではまだまだ。明日もその課題をやっていきたい」。スタンドにファンが戻り、毎日一緒に○が作れる日を待っている。さらに変化した丸ポーズが「またとっさに出るかも知れませんよ」とニヤリ。ファンとの共演を心待ちにした。【久永壮真】

○…丸が新型コロナウイルスの影響で休校などが相次ぐ状況を憂いつつ、全国の野球少年少女に「普段自分が使っている道具だったりを手入れをするとかね。道具と触れ合うのも大事な時間かなと思う」とアドバイスを送った。

▽巨人元木ヘッドコーチ(丸の特大弾に)「完璧でしょ。さすがですよね」