新1年生の大学初アーチに東海大ベンチが沸いた。JFE東日本とのオープン戦(東海大グラウンド)。8番金城飛龍外野手(東海大相模)は、6回2死走者なしで初球内寄り真っすぐを振った。「自分の間で捉えられた」打球は切れることなく、左翼ポール付近へ飛び込んだ。

父は巨人金城龍彦3軍野手総合コーチ(43)。高校では三塁手だったが、この日は現役時の父が01年以降に多く守った中堅に就いた。「プレースタイルや考え方は参考にしてますが、ポジションが同じことは意識してません」とキッパリ。父に負けない躍動感があった。1点を追う4回1死二、三塁で一塁手の前に落とし、セーフティースクイズを遂行。自らも残る同点の適時内野安打とした。直後に二盗も決めた。「ホームランより、そっちです。僕はホームラン打者じゃない。チャンスでバントや盗塁」と己を語った。

高校時より、たくましさが増した。昨夏の現役引退直後からジムに通い、体重は約5キロ増えて70キロに。「体が小さい(身長168センチ)ので、横を大きくしていきたい」と、木製バットでも振り負けない体づくりに励む。将来の目標はプロ野球。まずは、大学野球で名を上げる。【古川真弥】