楽天が、徹底した水際対策を続けている。沖縄・金武町キャンプ中の2月15日から選手、スタッフらチーム関係者の外出制限を開始。外出時はマネジャーへの報告が必要となった。静岡遠征がスタートした3月3日からコンビニ、スーパーなどでの買い物をのぞき外出禁止。宿舎内の食事でもビュッフェ形式をやめた。食事会場では席の間隔を広げ、弁当配布とした。

拠点を置く仙台でも気は緩めない。自宅通勤、ホテル住まいを問わず外出制限を継続。楽天グループの無料通信アプリ「Viber(バイバー)」を用いてチーム関係者のグループを作り「誰と、どこに行くのか」を逐一報告している。家族とのスーパーへの買い出し、散髪、自家用車のメンテナンスなど、詳細まで書き込む。不要不急の外出を抑止し、感染時の経路把握を迅速に行えるメリットもある。球団職員も2月下旬からテレワークを導入。マスク着用、アルコール消毒などを徹底する。

楽天生命パーク宮城での全体練習を行った27日、阪神藤浪らの感染を受け、安部井チーム統括本部長が対応。「専門家会議の内容も逐一、共有している。緊張感を持って対策ができているので継続していきたい」と気を引き締めた。

三木監督も練習前に選手、スタッフを集め「4月24日の開幕を目指す」「引き続き注意しながら対策をとる」と呼びかけた。「野球を仕事としているプロなわけだから、プロらしさ、プロ意識を持ってやっていくことを求められる」と、いっそうの自覚を促した。【桑原幹久】