09~12年まで阪神でプレーしたクレイグ・ブラゼル氏(39)が1日、日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)のツイッターを通じて、新型コロナウイルスに苦しむ日本にメッセージを送った。

「皆でこの困難をなんとか乗り切ろう。ウイルスに打ち勝って、また一緒に楽しもう」。自宅の壁には西武時代、そして阪神時代のスイング写真が今も飾られている。日本に向け、神妙な表情でメッセージ動画に思いを込めた。

来日1年目の08年に西武でプレーした後、09年途中から12年まで阪神、13年途中から14年はロッテで活躍した。中でも10年は金本、新井、城島、鳥谷、マートンらと強力打線を形成し、47本塁打、117打点でベストナインにも選ばれた。

そんな思い出深い古巣は今、苦境に立たされている。藤浪、伊藤隼、長坂の新型コロナウイルス感染が判明し、チームは活動停止中。「私の大好きな選手たちもウイルスに感染してしまいました」と切り出し、偽らざる感情を言葉にした。

「本来なら私たちは今ごろソファに座り、ポップコーンを食べながらテレビで野球観戦を楽しんでいたはずでした。私は昨日、阪神、ロッテ、西武の日程を見ていました。本来ならば阪神は大観衆に見守られて巨人と試合をしているはずでした。ただ、今はお互いに距離を保ち、リラックスして、家族と過ごすべき時間なのだと思います」

2日前にも同じく阪神OBのマット・マートン氏(38=カブス競技運営部門補佐)、ジェフ・ウィリアムス氏(47=阪神駐米スカウト)が米国からエールを送っている。苦境に立たされた古巣を思い、虎のOB助っ人勢が一丸となっている。