中日根尾昂内野手(20)が16日、夏の甲子園を目指していた全国の球児に、前を向くことを勧めた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大舞台は中止となる。根尾は代表取材に応じ「(地方大会開催の可能性もあり)とにかくできることを準備したらいいのではと思います。なくなるというのは考えずにやらないといけないかなと思う」と球児に語りかけた。

大阪桐蔭時代の18年に、春に続いて優勝した夏の甲子園には特別な思いがある。「一個人としてはやってほしかった。練習もできずに夏の甲子園を目指すこともできずに終わっちゃうのはどうなんだろう。なくなるというのは正直、信じられない感じ」と強い衝撃を受けた。

17年夏は3回戦・仙台育英戦でサヨナラ負け。「甲子園でしか味わえない空気感、1球で流れが変わっちゃうような、わかりやすい場所。怖さを知って課題も出る。1戦1戦勉強させてもらっていました」。聖地で喜びも悔しさも経験し今につなげてきただけに、言葉に寂しさがにじんだ。

自身もコロナ禍で自主練習が続く。重いハンマーを使ってのスのスイングなどを取り入れながら、根尾は2年目のシーズンを見据える。