ソフトバンク岩崎翔投手(30)が「開幕モード」での調整をスタートさせた。

17日、ペイペイドーム(福岡市中央区)でオンライン取材に応じた右腕は、16日にブルペン投球を再開したことを明かし「6月19日開幕の可能性があるので、そこにはしっかり合わせたい。手応えもいいし、これから気持ちを上げていきたい」と言葉も力強かった。

2度にわたる右肘手術明けの今季は、キャンプから順調な回復を見せ、オープン戦で「8回の男」復活をアピールしてきた。新型コロナウイルス感染拡大防止として活動中止、自主練習となった時期は元ダイエー(現ソフトバンク)守護神でトレーナーでもある馬原孝浩氏からの助言もあり、ウエートトレーニングでしっかり体を作り上げてきた。「自分でも少し強くなったかなと思う。これからは投げることにシフトチェンジしていきたい」。自主練習スタート後、初のブルペンでは「捕手を立たせて10球、座らせて12、13球を投げた」という。

「投げることが楽しみでもあるが、イレギュラーなことが多く不安もある。手術明けでもあるので、これからは『ゆっくり過ぎず、早過ぎず』で仕上げていきたい」。17年に72試合を投げ最優秀中継ぎ賞を手にした岩崎が、見えてきた開幕への準備を本格化させる。【浦田由紀夫】