ファンと共演する日を夢見て。巨人の新外国人ヘラルド・パーラ外野手(33)が23日、東京ドームで1軍練習に参加。開幕後は当面の間、無観客での開催が見込まれる中、スタンドにファンが戻る日を心待ちにした。

「早く、ファンの皆さんにここ(東京ドーム)で踊ってもらえる日がくるといいよね。その時が来たら僕も一緒に踊ろうかな」と笑って見せた。

昨季は米大リーグで登場曲の「ベイビーシャーク」とともに、ナショナルズの世界一に貢献した。日本でも曲に合わせて両手を上下にたたく“シャークダンス”で、開幕からファンを盛り上げるつもりだった。しかし2月29日のオープン戦から無観客試合となり、3月に行われた「新型コロナウイルス対策連絡会議」では、同パフォーマンスが「感染リスク要検討」とされた。翌13日に行われた楽天とのオープン戦(東京ドーム)では、親指と人さし指でつまむような“ミニシャークダンス”にとどめた。

2月の宮崎、沖縄でのキャンプ中には打撃練習中などに「ベイビーシャーク」が流れ、一部ファンとは共演を果たしたが、東京ドームではいまだに実現していない。「状態はとてもいい。(開幕を)待つだけだね」。ミニから始めて、いつかはファンとともに-。そんな青写真を描きながら練習に励んだ。【久永壮真】