6・19! 矢野阪神が開幕ダッシュや! プロ野球は25日、12球団代表者会議を開き、6月19日の開幕を発表。当面は無観客で、120試合の実施を目指すことになった。

矢野燿大監督(51)は万全の状態にチームを仕上げることを約束。期待の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31)も来日初アーチに自信をのぞかせ、開幕に照準を合わせた。

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開幕日が待ち遠しい。オンライン取材に応じたボーアが興奮まじりに語った。「本当にシーズンが始まるんだなとうれしい気持ち。体もいい準備ができている。以前(活動休止前)のゲームに出ていた時の調整の段階。ゲームに出られる状態にあるよ」。この日、12球団代表者会議で、6月19日の開幕が正式に決定。来日1年目で先の見えない日々を送ってきたが、新助っ人は黙々と準備を進めていた。

4番候補の打撃はチーム浮沈の鍵を握る。メジャー通算92発の実績があるが、来日から対外試合15試合、39打席でノーアーチ。待望の1発への意欲を聞かれると迷いなく答えた。「シーズンが始まって、自分の能力を信じていれば必ず打てると思っているよ。今はその時に向けて準備する段階。ぜひみなさんも、打てる状態を待っていていただきたい」。来日1号への自信をのぞかせた。

開幕日は決定したが、当面は無観客での試合が続く。ボーアは球場に足を運べないファンへ呼びかけた。「テレビなどで試合をご覧になっていただく時は、しっかりとタイガースのユニホームや、応援グッズを身にまとっていただいて、応援していただいたら」。続けて「ファンのことを思いながら、全力で戦うよ。自分はそれに向かってしっかり準備したい」と主砲の責任感をにじませた。

日本での晴れ舞台に立つ日が近づいてきた。「1月下旬に日本に来てから、4カ月たちました。シーズンが始まるという目標に向かってやってきた中、いったん足踏みはあったけど、本当にいい練習ができているよ」。今後は実戦感覚を養い、調整を進める。最高の準備を整え、開幕後にどでかい花火を打ち上げる。【只松憲】