プロ18年目を迎えたソフトバンク和田毅投手が、思い出の甲子園で開幕ローテ入りへ大きな手応えをつかんだ。

阪神との練習試合に先発。4回69球を投げ、失点は北條に2ランだけに抑えて被3安打、5三振を奪った。「前回(5月31日の紅白戦)よりも腕が振れていたので納得はしている」。初回2死の高山から2回の江越まで、四球を挟んで4者連続三振。1発を打たれた北條への直球や変化球の精度には不満顔を見せたが、安定した投球が光った。

甲子園での登板は07年6月11日の交流戦で勝利して以来、13年ぶり。「(甲子園は)投げやすいし、雰囲気がある。高校球児のあこがれの場所で投げさせてもらってありがたく感じる」。左肩痛に悩まされ、昨年6月5日に2年ぶりの1軍復帰登板を果たした。「開幕は延びたけど、今年は勝負できる状態。しっかり調整したい」。待ちに待った開幕へ、ベテラン左腕が仕上げの段階に入ってきた。